前回は、蛍光灯とLED照明器具の明るさを比較しましたが、今回は照明器具の発熱状態を調べます。
白熱灯と比較すれば蛍光灯の方が発熱量は少ないですが、蛍光灯とLEDを比較した場合、LEDの方がずっと発熱量が低いというイメージを持っていました。しかし、測定の結果、想像したほどではないことが分かりました。
下の写真は、(2)蛍光灯(FHF63型)を赤外線サーモグラフィで温度測定したものです。蛍光灯端部はより温度が高いことが分かります。最高温度は約70度。
測定条件:室温約30度、天井付け開放型照明器具
下の写真は、(3)LEDラインモジュール照明を赤外線サーモグラフィで温度測定したものです。
左の写真は点灯してまもなくのため温度が上がっていませんが、右側の写真は約1時間経過後の写真。温度は大分高くなっています。最高温度は約48度。大きな円が並んで見えるのがLED発光部。発光部分は温度が低いことが分かります。
測定条件:室温約30度、天井付け開放型照明器具
発熱温度は、LEDより蛍光灯の方が高く、その特徴としてランプ本体の温度が高いのは蛍光灯、ランプ以外の部分の温度が高くなるのはLED照明器具でした。 そして、消灯後の温度変化を見ると、蛍光灯は熱くなっていたランプ本体は早く熱が冷めるが、LED照明器具は熱くなっていたベース部が冷めるのに時間を要することでした。
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