丈夫で長持ちする家:耐久性向上の方法
耐久性能
- ベタ基礎を標準とし、基礎高さは地面から400mmを確保することで木造部を湿気から守り、防蟻性能を高めます。
- 屋根の軒の出を確保することで、雨から建物を守ります。
- 外壁通気工法により、壁内部への雨水侵入防止と水蒸気低減を図り、外壁内部の乾燥状態を促進します。
- 頑丈な骨組みの建物をつくります。頑丈な骨組み・スケルトンは、長期に渡って使用可能なため、将来の大規模リフォームにも対応可能です。建物が完成すると分からなくなる部分をしっかり作ること。これは私共の哲学(Philosophy)でもあります。
- 全てを木で構成するのではなく、屋外など水濡れ部位(特に骨組み)は、状況に応じて鉄・アルミなどを用い、耐久性を確保する設計を行います。「木材しかない昔」とは異なる現在では、保守費用などを総合的に判断することが大切です。(ウッドデッキなど地面から低い高さのもので、木材腐朽により重大な事故に繋がらないものは別です)

頑丈な木構造の骨組み
外壁通気工法
木材は、乾燥状態に保てば、長い年月にわたり健康な状態を保つ、すなわち耐久性が向上します。
柱などを乾燥状態に保つために、外壁にたまりがちな湿気を逃がす通気層を確保。これが外壁通気工法です。
別な効果としては、夏の日射により熱くなる外壁の熱が室内に伝わりにくくなることがあります。
塗り壁の外壁でも通気工法を採用
SHIBA建築工房ではあまり使用しませんが、サイディング外壁は、通気工法が簡単に施工できます。
より施工が煩雑になるモルタル、漆喰塗りなど塗り壁の場合でも、外壁通気工法を採用します。
2重の外壁防水
モルタル外壁が標準仕様のため、モルタル下地の防水紙(アスファルト・フェルト)に加え、通気構法面の防風透湿シートでも防水され、これらの2重の防水シートにより外壁からの水の浸入を阻止します。
そして万が一、外壁にひび割れが入ったとしても、外壁の内側の通気層に施工する防風透湿シートにより、土台・柱などの建物構造を雨や湿気から守ります。