東戸塚の住宅 No.6 冬の室温計測

エアコン1台で全館空調の住宅 冬の室温計測

新築後1年が経過した東戸塚の住宅 No.6(横浜市戸塚区平戸)にて冬の室温計測を行いました。
この住宅は、家庭用ルームエアコン1台(14帖用・40型)で全館空調・冷暖房を行っています。

建物は現場製作であるため、机上の計算・シミュレーション通りにいかない部分が残るものです。
設計性能と、建築された建物の実測結果を照らし合わせて、設計および施工に問題が無かったかを確認し、今後の設計にフィードバックすることは大切なことです。


【グラフは東戸塚の住宅No.6 冬の室温実測データ】
計測器: 温度湿度データーロガーTR72-wf、床上70cm〜130cmに設置、記録5分間隔

建物概要: 地下RC造1階、地上木造軸組工法2階建て、地上部分の延べ床面積約146m2

1階LDKは面積約35m2(約21帖)で吹抜・約5帖と階段室・2階ホール約8帖に繋がる大空間。
2階個室1は、個室が4室あるなかの1部屋。
1階、2階は昼前後の日射による室温上昇が見られます。これはパッシブデザインのダイレクトゲインの効果。

地階はRC造で室内壁はコンクリート打放し仕上げ、暖房機器無し(全館空調エリア外)、外断熱。
地階は無暖房ですが、RC造の外断熱とRC壁の熱容量が大きいため室温は安定しています。非居住空間であるため、家電製品などの熱発生源が少ないことも影響していると思われます。

次回は夏の室温計測を行う予定です。