オーストリアの心理学者ヴィクトール・E・フランクルが、アウシュビッツ強制収容所に収容され、そこで体験した記録『夜と霧』
想像を絶する過酷な自身の経験を心理学の立場から解明しています。
この本の感想を一言で述べられませんが、印象に残るものの一つ、
外面的には破綻し、死すらも避けられない状況にあってもなお、人間としての崇高さにたっしたのだ。ごくふつうのありようをしていた以前なら、彼らにしても可能ではなっかたかもしれない崇高さに。
(122ページ)
過酷な外的条件が人間の内的成長をうながすことがあり、ごく一部の被収容者が、内面性を深めていったことが書かれています。
ヴィクトール・E・フランクル 『夜と霧』新版
池田香代子訳、みすず書房
ISBN 4-622-03970-2
EIN PSYCHOLOGE ERLEBT DAS KONZENTRATIONSLAGER
in … trotzdem Ja zum Leben sagen
by Viktor E. Frankl
リンク:NHK「100分 de 名著」http://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/14_frankl/index.html