築24年の家を訪問 横浜市戸塚区・東戸塚

本年の仕事納めは1997年に新築した住宅を訪問。1ヶ月程前、この家のお客様が事務所に来られ、相談したいことがあると言われました。

お客様のご要望により、室内は可能な限り無垢の木材を使用した家です。無垢の木材率は過去ナンバー1の家であると思います。
しかし玄関戸はアルミ製を選択。その理由は、南西向きであるため、日当たりが強く、台風のときに強い雨風にさられる位置のため耐久性能を優先しました。アルミ製玄関戸まわりの無垢の桧柱・鴨居との対比が、24年間の耐候を物語ります。

本物の木は味わいがありますが、太陽光で紫外線劣化を起こし、雨水で木の膨張伸縮が起きて戸の開閉に不具合発生し、水分で腐朽がすすむことも考える必要があります。設計上の対応で、日射や雨から守ることが可能であれば、木製玄関戸は良い選択肢の一つと思います。

玄関・ポーチ床は、左官による洗い出し仕上げ。埋め込む砂利の種類、色や大きさにより異なる表情になる仕上げです。

写真にはありませんが、柱・梁などの構造、組み方は伝統工法の考えを一部取り入れて設計しました。そして化粧の構造材(柱、梁)を中心に構成し、ダイナミックかつ垢抜けた室内空間を目指しました。

来年・2022年に外装リフォームすることになりそうです。