書籍・スマホ脳/アンデシュ,ハンセン(Anders Hansen)【著】が話題のようですが私はまだ読んでいません。
先日NHKテレビにて、これに関連した特集がありました。
その内容の一部、スマホを長時間触ることのリスクとして、記憶の定着が妨げられるとありました。
また、脳科学が専門の川島隆太教授の調査によると、
学習や記憶を司る前頭前野の働き。ここは人間だけが発達している領域。
実験結果から、8割を超えた人が紙の辞書で調べたときは前頭前野が活発に働くことに対して、スマホで調べると働きが少ないことが分かった。
人間はページをめくって単語を探すなど、手間をかけて得た手がかりを結びつけることで情報が脳に定着する。
スマホは多くの手間が割愛されるため脳に定着されないと分析。
とのこと。
そしてWeb会議の問題点として、同じく川島隆太教授によると、
人は他者の気持ちを想像して思いやると前頭前野の内側の領域が活発に働くことが分かっている。
対面、遠隔で会話をして実験。
対面だとお互いが同調するように働いたが、
遠隔だと75%で同調が見られず、前頭前野の働きも見られない。
遠隔では、会話はしているけど、コミュニケーションになってない、
情報伝達はしているけど、心と心が通わない。
とのこと。
建築設計の打ち合わせ、特に初期段階では、対面の大切さを感じます。
そして、デスク横でブックエンドと化していた広辞苑を、デスクに平積みして使い始めました(いつまで続くか・・・)。
紙の辞書→電子辞書→スマホ辞書アプリと変遷。そして原点回帰の紙辞書へ戻る。スマホやパソコンでの検索にありがちな他の誘惑は紙辞書にはなく、ちょっと寄り道程度の「他の言葉」を見るにとどまります(ただ字が小さいのが難点)。
「辞書は紙でないとだめ」という言葉は幾度となく聞いてきましたが、それは世代の差によるものが主と思っていました。